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愛別離苦を背負う市川海老蔵を想う ー小林麻央さんの訃報に接して

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    こんにちは。素心(そしん)姫路店の玉川です。

    今日は小林麻央さんの訃報に接した重く悲しいブログです。はじめにお断りしておきます。
     

     

    仏教には、「愛別離苦(あいべつりく)」という言葉があります。

    愛するものと別れる苦しみ。

    こればかりは、どうあがいたって思い通りになりません。

     


    別れにもいろいろな別れがありますが

    死別ほど、絶望的なものはありません。

    2度と語り合うことができず、2度とふれあうことができないのが、死別です。

     


    愛しているからこそ、いろいろなことを語り合いたいし

    愛しているからこそ、その温かい肌や心に触れたいと思う。

    相手が愛する人であればあるほど、その別れは、本当に、辛く、苦しく、受け入れがたい。

     


    でも、人はいつか、必ず死んでしまうわけですから、

    この絶対的で絶望的な苦しみを避けて通るわけにはいきません。

    この絶対的で絶望的な苦しみを乗り越えなければならないのです。

     


    うーん。過酷だなあ。

     


    そう。「生きる」ってことは、とても過酷なのです。

     


    生きたくても生きられないのも過酷だし、

    生きたくなくても、生きなければならないのも、過酷です。

    だから結局は、

    生きることや死ぬことが過酷、なのではなくて、

    思い通りにならないことが過酷、なんですよね。

     


    だってね、麻央ちゃん、34歳ですわ。

    わたしより、1つ下。

    若すぎます。苦しすぎます。

     


    人間って、役割があるから

    与えられた役割は全うしたい。

    そして、その役割を全うして、

    次の人たちにバトンタッチできる状況になって、

    すべてを見届けられる状況になって、

    はじめて、やせ衰えて、枯れて、朽ちてゆくものなのですよね。

    草木も、花も、動物も、そうですやん。

     


    そうしたベストな死に方、ベストな時間の流れ方

    これを断ち切られる、歪められる。

    これが、辛いんです。

    予定調和が壊される。

    これが、本当に苦しい。

     


    麻央ちゃん。役割を全うしたかったろうなあ。

    梨園の妻として、希代の名優である夫の下支えするという役割

    かわいい子供たちを愛して育てるという母としての役割

     

    幼い子をのこして死んでいかなければならない母親の心情たるや、これは言葉にできません。


    どんなに彼女が気丈に生きたって、辛いよ。これは。

    悔いを遺してこの世を離れなければならないって、本当に辛い。

     

    身体が、痛い、苦しい、だるい、思うように動かない。


    これだって充分に苦痛だというのに、

    それに加えて、孤独のうちに、

    みんながいないあっちの世界に、

    自分ひとりだけ、抗うことのできない力で吸い込まれていく

    このさみしさったら、ない。

     


    玉川。

    死んだ経験がありません。

    死にかけた経験もありません。

    だから、麻央ちゃんの心情なんて、分かりません。

     


    でも、海老蔵の気持ちなら、分かる。

     

    いや、分かるわけねーだろ。

    わたし、梨園のスターでもないし、

    奥さん亡くした経験ないし、

    海老蔵の気持ちも、分かりません。

     


    でもね、遺されたものの気持ちなら、分かる。

    これは絶対に分かるんです。

     


    私の周りには、

    麻央ちゃんのように、無念にも亡くなった人もいた。

    海老蔵のように、非情にも遺された人もいた。

     


    彼らは

    苦痛に、非情に、過酷さに、

    顔を歪めて、死んでいきました。

    顔を歪めて、その現実を受け止めました。

    受け止めきれた人、受け止めきれなかった人、さまざまです。

    わたしの顔も、たいそう歪んでいたと思います。

     


    もしも本当にお釈迦様という人がこの世界にいたのなら(いや、本当にいたんですがね…)

    お釈迦様はきっと、

    生きる喜び、死ぬおそれ、得る楽しさ、失う苦しさ

    これらすべてに動じることなく、

    ぐっと受け止めて

    ただ、そこにいたのだと思うのですね。

     

     

     




    やばい。どうまとめていいのか分からない。このブログ・・・

     

     

     

     




    わたしですね。

    海老蔵の会見を観た時に、

    なんか違和感を感じたのです。

     


    この人、本音を話しているのか? と。

    役者の性として、役者を演じているのではないか、と。

     


    それをナルシズムと受け取る人もいるでしょう(私の周りでもいました)。

    でも、それ込みの「役者」なのでは?

    と、わたしなんかは思ってしまう。

    なんか、嬉しくも、哀しくも、

    役者なんだなあ、と思ってしまったわけです。

    妻の死すら、芸の肥やしにしなければならないのが、

    ある面ではとても頼もしく、

    ある面ではとても因果だなあと、思ってしまった。

    肥やしにされることは、

    本当に、彼女の本望だったのかなあ。

    そこは、わたしなんぞには分からない世界のことでしょうね。

    梨園独特の慣例。

    そして、夫婦にしか分からないこと…。

     



    どうしてこんなブログを。

    ええ、はい。

     



    海老蔵は、私のことなんて知らない。

    でも、この人に手紙をと、なぜか思ってしまった。

     

    そうです。このブログは市川海老蔵への手紙のつもりで書いていました。

     


    でも、これは手紙じゃない。手紙なんかじゃない。

    そもそも、手紙なんて、書いちゃダメだ!

    書いてて、そう気づきました。

     


    なぜなら、死別に悲しむ人に語りかける言葉なんて、ないからです。

    そっと寄り添う。その人の言葉に耳を傾ける。

    できることはそれだけで、

    こちらから語りかけるなんて、横柄なのです。

     


    でも、この突然の訃報は

    考えさせられることがとっても多くて、

    しかもその1つ1つがとっても深くて、

    だから、どうしても言葉にしたかった。

     


    ほかにもいろいろあるんですよ。

    小林麻央の生き様とか、乳がんとか、梨園とか、夫婦とか、ブログを発信し続けることとか、

    色んな切り口で、いっぱいいっぱい本質的なことを語ることができる。


    それは、彼や彼女がそれだけ魂の奥底からこの世界を生きていたからだと思うし、

    だからこそ、こちらの心を揺さぶるニュースだったのですが

    やっぱり、わたし

    一番は海老蔵のことを考えてしまいました。

     


    なぜなら彼は、


    死ぬ苦しみではなく、生きる苦しみを生きなければならないからです。

     

    市川海老蔵は

    いつか市川團十郎になるのでしょう。

    そしていつの日か、

    愛別離苦を背負った、これまで誰もが到達できなかった程の名優の域に達してほしいと、願います。

    愛妻の死すら、芸の肥やしにしなければならない。

    すごく過酷で因果な仕事です。

    でも、その到達こそが、

    亡くなった麻央ちゃんの喜びでもあるはずだから。

     

     

     


     


    最後に、小林麻央さんのご冥福を、心からお祈りいたします。
    乱筆乱文をお許しください。

     

     

    合掌!

     


    文責・玉川将人

     

     

     



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